金剛会の沿革
金剛流って?
金剛流は現在五つある能楽シテ方の流派のひとつで、他流派(観世、宝生、金春、喜多)のご宗家が東京を本拠地されている中で、金剛流は京都に宗家が在住する唯一の流儀です。
拠点とされている「金剛能楽堂」は烏丸通沿いに位置し、同志社大学から徒歩5分程度です。
金剛流は奈良の法隆寺に奉仕した猿楽座の坂戸座(さかとざ)をルーツに持っています。室町初期には春日興福寺に出仕する大和猿楽四座のひとつとなり、そののちに金剛座、そして現在の金剛流へと至っています。
金剛流の芸風は、豪快でめざましい動きの中にも、華麗・優美さがあり、「舞金剛(まいこんごう)」といわれます。また、所蔵する能面・能装束に名品が多いことでも知られ「面金剛(おもてこんごう)」とも言われています。
〇参考 金剛能楽堂HP「金剛流の魅力」
http://www.kongou-net.com/miryoku.html
金剛会の沿革
〇金剛会のあゆみ
・1956年(昭和31年)同志社大学能楽部金剛会創部
京都の地で「金剛流」のお稽古をしています。
〇著名なOB
豊嶋 彌左衞門(本名 豊嶋三千春)先生【能楽師シテ方金剛流】
今井清隆 先生【能楽師シテ方金剛流】
植田恭三 先生【能楽師シテ方金剛流】
工藤寛 先生【能楽師シテ方金剛流】
井上敬介 先生【能楽師太鼓方観世流】
林雄一郎 先生【能楽師太鼓方観世流】
澤田瞳子 先生【第165回直木三十五賞受賞作家】
〇金剛会の3つのステップ
――序
金剛会でのお稽古の基礎となる三つの柱「礼儀・挨拶・乙張」を学びます。
伝統芸能の世界は厳しい!?
いやいや、当たり前のことを当たり前にできれば問題ありません。もし、お叱りを受けたならば自分自身の至らない点だと真摯に受け止める素直さを持ちましょう。
――破
技術の向上に努めます。いよいよ実技です!
週二回の稽古では「謡(うたい)」と「舞(まい)」の稽古をします。
同志社金剛会の流儀である「金剛流」は「舞金剛」とも言い、豪快で清々しい動きの中に柔らかさ、繊細さを秘めた華やかな舞が特徴です。飛んだり跳ねたり!能ってこんなに格好いいの!??
――急
これまで培った経験から表現力を磨いていきます。
能は競技ではありませんから大会に出場して賞を取ることが目的ではありません。
私たちの活動目的は誰しもが内に秘めた創造意欲を「能」という形を借りて表現することです。
時には荒ぶる神となり、時には修羅道に堕ちた武士となり、時には花を愛でる貴族となり、時には恋に心を焦がす狂女となり、時には国家を脅かす鬼となり……これら全てを扇(おうぎ)一本で表現できる能ってスゴいっ!!